第14回まつしろ現代美術フェスティバル
「場所の美術=場所が持つ歴史性や周辺の人々の記憶などを美術の世界で取り上げてゆく試み」の14回目となる本展は、松代の歴史遺産「泉水路」をテーマに、空間と現代アートとが豊かな水のようにつながり合うよう表現し、町内の各所の文化財で展示されます。
ギャラリ−松真館別館・旧牛乳処理場(登録有形文化財)では、中村明のインスタレーションをご覧頂けます。
中村明 なかむら はる
1990年長野生まれ。長野市在住。デザイン会社勤務。ARTギャラリー豆蔵を運営。
2013年 松代現代美術フェスティバル出品
2014年 軽井沢脇田美術館ワークショップ講師
2015年「ストゥーパ」豆蔵・個展
2017年「他力本願寺」瀬戸内国際芸術祭、MEGIHOUSE・グループ展
「つくもつく」と「牛乳屋」
「つくもつく」とは古道具に円環状のコラージュを施した作品シリーズのタイトルです。
長い年月を経た道具には魂が宿ると言います。かつて「誰か」が使っていた「何か」に思いを馳せながら制作しました。道具のもつ 形状や素材感、感じさせる時間などが、それぞれに固有のストーリーを形成させます。つくもつくは、そのストーリーを膨らませ、 提示する試みです。
今回、松真館別館・旧牛乳処理場にてインスタレーションとして作品展開します。
ビデオアート”つくもつく”
松代の泉水路と牛乳屋さんに思いを馳せて…
映像中楽曲 ”牛乳屋さんの歌”(羽田 光)
羽田 光
美術教育に携わる一方で、映像作品やギターやボーカロイドを使った楽曲制作、イラストなどを制作し、ライブパフォーマンスなども行っている。
【ボーカロイド】牛乳屋さんの歌
松真館別館・旧牛乳処理場
松真舘の泉水の東側にあり、旧真田男爵家より営業を引継いだ「松真舎牛乳店」の牛乳処理場として昭和9年に建てられました。その湧き水を利用した設備など、歴史的に貴重な建物として国の登録有形文化財となっています。